マーケティング
2026.7.30

訪日外国人や海外ユーザーを店舗へ呼び込みたいものの、「どの集客方法から始めればよいか分からない」「SNSや広告を運用しているが、来店につながりにくい」と悩んでいる店舗も多いのではないでしょうか。
海外集客を強化するうえで重要な施策の一つが、Googleマップを活用したMEO対策です。
外国人旅行者は、飲食店、美容室、観光施設、小売店、宿泊施設などを探す際、Google検索だけでなくGoogleマップを利用します。特に旅行中は、現在地やホテル、観光地の周辺から利用できる店舗を探すケースが多く、Googleマップ上でどのように表示されるかが来店数を左右します。
本記事では、海外集客にMEOが効果的な理由や、Googleマップを活用して外国人の来店を増やす具体的な方法、対策時の注意点を分かりやすく解説します。
MEOとは「Map Engine Optimization」の略称で、GoogleマップやGoogle検索のローカル検索結果で、自社の店舗情報を見つけてもらいやすくする施策です。
Googleビジネスプロフィールに登録された店舗名、住所、電話番号、営業時間、写真、口コミ、サービス情報などを整備し、検索ユーザーにとって有益な状態にすることで、店舗の認知や来店につなげます。
たとえば、外国人旅行者が旅行先で次のような検索をしたとします。
このような検索では、通常のWebサイトだけでなく、Googleマップ上の店舗情報が目立つ位置に表示されます。
ユーザーは検索結果から、店舗の場所、写真、営業時間、口コミ、経路、予約先などを確認し、来店する店舗を選びます。
つまり、海外集客におけるMEOは、Googleマップ上で店舗を見つけてもらい、比較検討から来店までの導線を整える施策といえます。
一般的なMEOでは、主に日本語で検索する国内ユーザーを想定します。
一方、海外向けMEOでは、次のような要素も考慮する必要があります。
単に店舗情報を外国語へ翻訳するだけでは、十分な海外集客対策にはなりません。
検索されるキーワードや店舗選びの基準を踏まえ、Googleマップ、公式サイト、口コミ、写真、予約導線まで総合的に整える必要があります。
海外集客には、SNS、Web広告、旅行予約サイト、インフルエンサー施策などさまざまな方法があります。
その中でもGoogleマップは、来店意欲の高いユーザーへアプローチしやすい点が特徴です。
旅行中の外国人は、土地勘がない状態で店舗を探します。
そのため、店舗名を直接検索するよりも、現在地や観光地、駅、ホテルを基準に検索するケースが少なくありません。
たとえば、次のような検索です。
Googleマップでは、現在地との距離や経路がすぐに確認できます。店舗までの移動時間も把握できるため、旅行中の店舗選びと相性がよい媒体です。
外国人ユーザーが店舗を選ぶ際は、住所や営業時間だけでなく、店内の雰囲気やサービス内容も重要な判断材料になります。
Googleマップでは、次の情報を一つの画面で確認できます。
公式サイトを開かなくても、多くの情報を確認できるため、Googleマップ上の情報が不十分だと、比較検討の段階で候補から外れる可能性があります。
Googleマップは、旅行中だけでなく、来日前の情報収集にも利用されます。
旅行者は、出発前に次のような情報を調べます。
来日前に保存された店舗は、旅行中の来店候補になります。
海外集客では「今近くにいる人」だけでなく、「今後その地域を訪れる人」にも情報を届ける視点が必要です。
Googleマップは、情報を見るだけの媒体ではありません。
検索後にそのまま経路を調べたり、電話をかけたり、予約ページへ移動したりできます。
検索から来店行動までの距離が短いため、店舗集客との相性がよい点が大きな特徴です。
特に飲食店、美容室、サロン、小売店、観光施設など、地域や場所と結びつくビジネスでは、Googleマップが重要な来店導線になります。
海外集客向けのMEO対策では、外国人がどのような言葉で店舗を探すかを考える必要があります。
代表的なのは、地域名と業種を組み合わせた検索です。
例:
店舗がある地域や近隣の観光地を把握し、検索されやすい組み合わせを検討します。
旅行中に多いのが「near me」を使った検索です。
「near me」は、ユーザーの現在地をもとに周辺店舗を探す検索です。
この検索では、店舗情報の正確性や現在地からの距離、知名度、口コミなど、複数の要素が影響します。
外国人ユーザーは、業種だけでなく、自分に必要な条件を加えて検索することがあります。
例:
対応可能なサービスや設備がある場合は、Googleビジネスプロフィールや公式サイトで明確に案内することが重要です。
ただし、実際には提供していない条件を記載すると、来店後のトラブルにつながります。正確な情報発信を心がけましょう。
ここからは、外国人の来店を増やすために行いたい具体的なMEO対策を解説します。
最初に行うべきことは、基本情報の整備です。
次の項目を確認します。
特に営業時間や定休日が古いままになっていると、来店した外国人が店舗を利用できず、低評価の口コミにつながる可能性があります。
年末年始、臨時休業、祝日などの特別営業時間も更新しましょう。
Googleビジネスプロフィールでは、店舗の業種を示すカテゴリを設定できます。
カテゴリが実際の業態とずれていると、関連する検索に表示されにくくなる可能性があります。
たとえば、飲食店でも、カフェ、居酒屋、寿司店、ラーメン店、ベジタリアンレストランなど、業態によって適切なカテゴリは異なります。
複数のサービスを提供している場合でも、最も中心となる業種をメインカテゴリとして設定します。
海外集客では、写真が特に重要です。
言語が異なっても、写真を見れば店舗の雰囲気や商品、サービス内容をある程度理解できます。
掲載したい写真の例は次のとおりです。
外観写真は、初めて訪れる外国人が店舗を見つける際にも役立ちます。
建物の入口が分かりにくい店舗や、ビル内にある店舗では、最寄り駅からの道順や入口の写真も掲載すると親切です。
海外集客では、外国語で情報を確認できる環境が必要です。
ただし、店舗名や説明文に外国語キーワードを大量に追加する方法はおすすめできません。
大切なのは、ユーザーが必要とする情報を自然な形で伝えることです。
たとえば公式サイトに英語ページを用意し、次の情報を掲載します。
飲食店であれば、料理名だけでなく、食材、アレルギー、辛さ、ヴィーガン・ハラール対応なども分かると安心です。
外国人ユーザーが店舗を比較する際、同じ言語で書かれた口コミは大きな安心材料になります。
海外客の利用後に、無理のない形で口コミ投稿を案内しましょう。
例:
ただし、口コミ投稿と引き換えに割引や特典を提供したり、高評価を指定したりする方法は避ける必要があります。
利用者自身の率直な感想を投稿してもらうことが基本です。
口コミは、投稿数や評価だけでなく、店舗からの返信も確認されます。
外国語の口コミが投稿された場合は、可能な範囲で同じ言語を使って返信すると、外国人客を歓迎している姿勢が伝わります。
返信では、次の点を意識しましょう。
低評価の口コミに対して感情的に反論すると、口コミを書いた本人だけでなく、今後閲覧するユーザーにも悪い印象を与える可能性があります。
事実確認を行い、冷静に対応しましょう。
Googleビジネスプロフィールの投稿機能を活用すると、キャンペーン、季節商品、イベント、新サービスなどを発信できます。
海外ユーザーを意識する場合は、次の内容が有効です。
情報の更新が止まっていると、現在も営業しているのか判断しにくくなります。継続的な情報発信が重要です。
Googleマップで興味を持っても、予約ページが日本語のみでは離脱する可能性があります。
少なくとも、次の情報は外国語で確認できる状態が望ましいでしょう。
入力フォームの項目やエラーメッセージも多言語化すると、予約時のストレスを減らせます。
海外集客では、日本語のキーワードをそのまま英訳すればよいとは限りません。
国や地域、文化によって検索表現が異なるからです。
たとえば、日本では「居酒屋」という業態が一般的ですが、海外ユーザーが必ずしも「izakaya」という言葉を知っているとは限りません。
検索者によっては、次のような表現を使用する可能性があります。
特定の表現だけに絞らず、ユーザーが理解しやすい説明を公式サイトや店舗情報に掲載することが大切です。
英語圏、中国語圏、韓国語圏では、使用する検索語が異なります。
訪問者の国籍や使用言語を分析し、主要なターゲットに合わせて情報を整備します。
すべての言語へ一度に対応するのが難しい場合は、来店数や商圏、観光客の傾向をもとに優先順位をつけましょう。
海外集客向けのキーワードは、次の要素を組み合わせて検討します。
たとえば飲食店では、次のような組み合わせがあります。
キーワードを不自然に文章へ詰め込むのではなく、それぞれの検索意図に答えられる情報を掲載します。
飲食店では、料理写真や価格、食事条件に関する情報が重要です。
掲載したい情報は次のとおりです。
料理名だけでは内容が伝わりにくいため、食材や調理方法も説明すると選びやすくなります。
美容室やサロンでは、コミュニケーションへの不安を減らすことが重要です。
写真だけでなく、予約から施術までの流れを説明すると、初めて利用する外国人も安心しやすくなります。
小売店では、商品だけでなく購入条件も重視されます。
日本独自の商品は、用途や特徴が伝わる外国語説明があると購入につながりやすくなります。
宿泊施設では、設備や利用条件を具体的に掲載します。
周辺の飲食店や観光地も案内すると、滞在全体をイメージしやすくなります。
体験型サービスでは、内容や難易度を明確にします。
外国人ユーザーが参加条件を誤解しないよう、写真や動画も活用しましょう。
検索に表示させるため、店舗名へ地域名や業種名、外国語キーワードを大量に追加する方法は適切ではありません。
Googleビジネスプロフィール上の店舗名は、看板や公式サイトなどで実際に使用している正式名称と一致させることが基本です。
機械翻訳は便利ですが、業種固有の表現や日本独自のサービスが正確に伝わらないことがあります。
誤訳によって、料金、条件、提供内容に関するトラブルが発生する可能性もあります。
重要なページは、対象言語を理解する人が確認することをおすすめします。
日本人にとって分かりやすい写真でも、外国人には必要な情報が不足していることがあります。
たとえば、店舗の外観、入口、注文方法、価格、決済方法など、初めて訪れる人が不安に感じる部分を写真で見せることが重要です。
海外旅行では、限られた滞在時間の中で予定を立てています。
古い営業時間を見て来店した結果、店舗が閉まっていると、強い不満につながります。
Googleマップ、公式サイト、予約サイトの情報を一致させましょう。
Googleマップで店舗を見つけてもらえても、予約ページが分かりにくい、外国語対応がない、決済方法が不明といった状態では、来店につながりません。
海外集客では、次の導線全体を整備する必要があります。
検索 → Googleマップ → 公式サイト → 予約・問い合わせ → 来店 → 口コミ
MEO対策は、検索順位だけで評価するものではありません。
実際の来店や予約に近い指標を確認しましょう。
MEO施策だけで得られた成果を完全に分離するのは難しいため、予約時のアンケートや店頭での確認も活用します。
海外集客を安定させるには、Googleマップ単体ではなく、複数の施策を連携させることが重要です。
Googleマップから訪問したユーザーが、詳しいサービス内容や料金、予約方法を確認できるよう、多言語ページを用意します。
Googleビジネスプロフィールと公式サイトで、店舗名、住所、営業時間、電話番号などを統一しましょう。
Instagram、TikTok、YouTubeなどは、店舗の雰囲気や体験価値を視覚的に伝えるのに向いています。
SNSで興味を持ったユーザーがGoogleマップで店舗を確認することもあれば、GoogleマップからSNSへ移動することもあります。
投稿内容や写真のトーンを統一すると、店舗の印象が伝わりやすくなります。
予約ページは、海外ユーザーが迷わず操作できる状態にします。
Googleマップで見つけても、予約方法が分からなければ離脱してしまいます。
来店後の口コミ獲得も、次の海外集客につながります。
店頭POP、QRコード、サンクスカード、メールなどを活用し、口コミを投稿しやすい環境を整えましょう。
海外集客においてGoogleマップは、店舗を見つけてもらうための検索媒体であると同時に、写真や口コミを確認し、経路検索や予約へ進むための来店導線でもあります。
海外集客向けのMEO対策では、次のポイントが重要です。
単に外国語を追加するだけではなく、外国人ユーザーが検索してから安心して来店できるまでの情報を、一貫して整えることが成果につながります。
海外ユーザーに選ばれる店舗をつくるためには、Googleビジネスプロフィールの設定だけでなく、検索キーワード、店舗情報、写真、口コミ、多言語ページ、予約導線まで総合的に整える必要があります。
TYCO-ONでは、店舗の業種やエリア、ターゲットとなる国・地域に合わせて、海外集客につながるGoogleマップ対策をご提案しています。
訪日外国人の来店を増やしたい店舗、多言語でのMEO運用に課題を感じている企業、海外向けの店舗集客を強化したい事業者は、ぜひご相談ください。
一覧へ戻る